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「中小企業がとるべき財務戦略とは?~ROEってなに??~」~Lesson.18~

おはようございます。
Colorz Journal事務局です。

 

先日、「第7回グローバル・経営者フォーラムin九州」に参加させていただきました。

 

毎年、社員研修としても携わらせて頂いてますが、今年は数年越しのオファーが実り、アライアンス・フォーラム財団 代表理事の原 丈人氏が基調講演をされました。

 

「会社はだれのものか?」
英米的な”株主資本主義”では当然、株主のものですが、様々な問題を引き起こしています。

 

「会社は社会の公器である」という日本的な”公益資本主義”にシフトしていかなければ、世界は滅びる、という非常に興味深い内容でした。

 

みなさんは、株主の為に会社経営をされていますか?それとも社員・取引先・地域社会の為に経営されていますか??

 

難しい質問ですよね。(笑)

 

それでは今回は、その答えの少しでもヒントになればと思いまして、中小企業がとるべき財務戦略の一つ、ROE(自己資本利益率)を意識したほうがいいのか、しないほうがいいのか?を一緒に考えてきましょう!

 

■今日のテーマ『中小企業がとるべき財務戦略とは?~ROEってなに??~』
★財務戦略を考えよう!★

 

1.ROEとは?

 

ROEとは自己資本利益率のことで、「どのくらいの資本金を使って、どのくらいの利益を上げたか」を割り出す指標です。
いかに効率よく稼いでいるかが分かるため、投資家に好まれる指標です。

 

算式で書くとROE(%)=純利益÷株主資本(自己資本)×100となります。
例えば、1. 1000万円の資本で100万円の利益がでればROEは10%になり、2. 500万円の資本で100万円の利益がでていればROEは20%となます。
1.と2.では、2.の20%の方がより効率よく利益を出していることがわかります。

 

2.ROEを気にしすぎると…

 

しかし、この指標ばかりを意識すると、同じ数値を出すなら利益を大きくするよりも資産を小さくする方が簡単だと考えることもできます。
(先程の例だと、1000万円の資産を保有している会社より、500万円の資産を保有している会社の方が評価が高くなるという事です)

 

つまり、会社の資産を大きくせず、資産を売却し、株主配当をおこなったりして自己資本を圧縮すれば、ROEは高くなるのです。

 

 

3.中小企業の取るべき戦略は?

 

ROEを気にしすぎると、利益を出して納税し、自己資本を厚くすることができなくなります。
自己資本が厚くなると分母が大きくなりROEが悪化するからです。

 

上場企業であれば、ヘッジファンドやアクティビストが自己資本を吐き出せというかもしれませんし、時価総額をあげるために対応する必要もあります。

 

しかし中小企業は、この指標に囚われすぎると経営判断を間違えてしまします。
キャッシュを吐き出したほうがROEは下がるのですから、財務基盤が脆弱になってしまします。
机上の指標に囚われず、きちんと計画を作り、キャッシュフローをどう回すのかが中小企業の取るべき財務戦略だと思います。

 

※Colorzでは1日で5年分の財務戦略を策定する「Colorz Boot Camp」を開催しています。
次回は3/9(金)です!みなさま、是非ご参加ください☆
→ご参加ご希望の方、詳細を知りたい方は、このメールにそのままご返信ください

 

それでは次回もお楽しみに!

 

Colorz Journal,Have A Colorful Day♪