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「財務戦略を考えよう!~美しい着地にするために出来ることは?~」~Lesson.20~

おはようございます。
Colorz Journal事務局です。

 

「見事な着地ですね!」

 

先月行われた平昌オリンピックの”ジャンプ競技”を見ていた時、この言葉が耳に残りました。
ジャンプ競技の勝敗のポイントは、「飛距離」と「ジャンプ・着地の美しさ」です。と解説のアナウンサーがおっしゃっていました。

 

私たち財務コンサルタントがいつも意識しているのが、「その期の着地がどうなるか?」です。
先程のジャンプ競技の例ではないですが、「美しい決算書を作成する為に、美しい着地を目指す」ことが大切だと思っています。

 

3月ということで、決算直前の会社も多いかと思いますが、今月中に検討しなければいけないことがたくさんあります。
今回は、美しい着地にするために、決算前にしか出来ないことをご紹介したいと思います!

 

■今日のテーマ『財務戦略を考えよう!~美しい着地にするために出来ることは?~』
★財務戦略を考えよう!★

 

1.着地の前に変えられないものは?

 

先程、美しい着地を目指すとお伝えしましたが、ここでいう着地とは、その期の決算日の事です。

 

その決算日が過ぎると、会計上絶対に変更できない勘定科目があります。
それは「現預金」です。

 

他の勘定科目は、後で計算したりして色々な調整をできる可能性があるかもしれませんが、決算日の「現預金」だけは、金庫や銀行にある金額を変えることはできません。

 

現預金残高が多い決算書のほうが強く見えますので直前のキャッシュアウトは極力抑えるべきでしょう。

 

2.仮払金や役員貸付金は着地の前にどうなっている?

 

また、仮払金や役員貸付金が残っていないか確認しましょう。

 

なぜかというと、決算書に不明な仮払金や役員貸付金があると金融機関の評価は非常に悪くなるからです。
当たり前ですが、融資を受けたキャッシュが社長個人経費に流れてしまっていると考えられるので、怒られますよね。
(金融機関は社長個人のキャッシュの為に融資をしているわけではないので…)

 

ただ意図せず、役員貸付金になってしまっていることもあります。
これを解消させるには決算日までに現預金を会社に入れなければいけません。
「現金があったことにすればいい」という方もいらっしゃいますが、それは粉飾決算ですので絶対にやめてください。

 

3.美しい決算書・着地にするには??

 

損益計算書の最終利益がどうなるかも、必ず確認しておきましょう。

 

来期調達をどれくらいできるのか、納税はいくらくらいするのか、企業の出口戦略によってさまざまかと思いますが、企業ごとの目的に近づけるような決算にすべきです。

 

決算前であれば、売上を今期立てた方がいいのか、経費はいつ使うべきか、など最終調整をすることができます。
※美しい着地にするために、決算前に調整できることと出来ないこと、注意すべきことを考えて、来期計画を立てていくことが企業にとって、大変重要な事です。
是非この機会に、自社の着地=決算を美しいものに近づけるヒントにしてみてください☆

 

それでは次回もお楽しみに!

 

Colorz Journal,Have A Colorful Day♪