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「出口戦略を考えよう!~ある文具メーカーのお話~」~Lesson.3~

おはようございます!
Colorz Journal事務局です。
 
突然ですが、、、
 
日本の「ものづくり技術」って世界でも有名ですよね!
 
なぜ有名なんでしょうか?

やはり、”品質の良さ”でしょうね!
 
しかし、最近はそんな高い技術力を持った企業ですら、
後継者不在により、会社や工場を手放す経営者の方が多くいらっしゃるようです。
 
それでは、今回は、ある文具メーカーがとった経営判断を事例に
出口戦略のヒントを見つけてみてください!
 
■今日のテーマ『出口戦略を考えよう!~ある文具メーカーのお話~』
 
1、後継者不在による廃業
 
地方企業の後継者不足は、約7割にも迫るといわれています。
せっかくの技術・ノウハウを「後継者不在」という理由だけで、
廃業している企業も少なくありません。
 
2、ある文具メーカーのお話し
 
例えば、最近ではこんな実例がありました。
 
みなさんが学生の頃、先生が黒板にチョークを使って授業をしていたのを
思い出してください。
そのチョーク、すぐ折れたり、粉が舞い散ったりしていましたか?
 
日本のチョークは品質が高いので、そんな事ありませんよね。
 
特にある文具メーカーのチョークは、長年の技術と工夫で、滑りが良く、書きやすく、
更に粉が舞い散らないようにしていて、
世界最高品質!とまで呼ばれていました。
 
その文具メーカーが数年前、後継者不在により、清算してしまいました。
これからASEANなどで学校がどんどんできてくると、
チョークの需要はさらに高まるにも関わらず…
 
また、このメーカーは世界中にファンが多く、
清算前は、ものすごい発注があったそうです。
 
その清算の事実を知り、ある韓国の教師の方が、
自分の財産を投げ売って、その文具メーカーのノウハウを全て買い取ってしまいました。
 
3、企業合併・買収は悪い事ではない!
 
本当に清算して良かったのでしょうか?
 
「後継者がいないので、もう会社、清算したいんですよね」
という相談、税理士の方々は受けることは少なくないと思います。
 
「清算」は、手続きさえすれば、できるのですが…
 
後継者がいない!が理由でしたら、
どうして合併や買収の提案をしないのでしょうか??
 
経営者の方々にとっては、まだまだ先の話だよ~と思われている方も多いかと思いますが、
是非、この機会に出口戦略を考えてみくてください♪
 
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★M&Aで日本を再編成しよう!★
 
今回、”清算”の話題を取り上げましたが、
実は、清算=隠れ倒産とも言われているんです。
 
人口減少や後継者不在によって「隠れ倒産」を手遅れになる前に防ぎ、
日本的M&Aを実現する為に、
 
Colorzも会員となっている「M&Aで日本を再編成する会」が
第一回の全国大会を開催します。
 
―「地方創生」と「日本的M&A」の創造―
 
これから士業に開かれる新たな職域になるでしょう!
 
是非、士業の皆さん、ご参加ください!!
 
http://mjr-zaidan.com/seminar/convention.html

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■編集後記■
 
「僕らは製品を作っているのではない、作品を作っているんです!」
 
先日、ご縁があって、とある”プラスティック製品加工工場”の見学に行きました。
 
そこで、経営者の方が自社の製品の事を、【作品】と呼んでいたことに驚きました。
ただオーダーされたものを作るのではなく、
40年の経験と知識で職人さんが、作品を作り出していると。
 
私は、あまりに精密かつ美しすぎる”作品”を見る事ができ、驚いたのと同時に
「世界に誇る、日本のものづくり技術ってこのことだ!」と実感しました。
 
「良いものを作るのは、企業規模ではないんだよ」と
満面の笑みでお話ししてくださった、社長さんの言葉が忘れられません。
 
そんな体験から、今回のColorz Journalは、
「日本のものづくり技術の大切さ」を伝えたく、
ある文具メーカーさんの話を取り上げました。